前向きの取り組みに、担当講師も大いに期待
着付けを学ぶことを3ヶ月思い悩み、勇気を出して連絡をくれた松浦さん。
明るい教室の雰囲気や、担当の先生との会話も弾み、「今日は、大好きなきものが着れる夢」への第一歩です。
担当の小浦先生は、前向きの松浦さんの取り組みに、大いに期待しています。
今日はその初日。将来の「きものの伝承者」の誕生ですよ。

#日本舞踊着付け #衣裳方#舞台のメイク #振袖の着付け #花嫁の着付け #美容師の着付け #演劇 #ファッシヨン

        

 

帯の位置が決まったら、袴をキリッと仕上げます。
宮崎教室の今日の午前中は「卒業式に向けての女袴」と、「自装の着付け」教室でした。
女袴をお稽古したのは、竹廣さんと吉原さんのお二人でした。
成人式の着付けも済んで、次は「卒業式に向けての着せ付け」です。
着付けでは、半巾の高さが一番のポイント。
帯の高さが決まったら、袴をキリッと決めて出来上がり。
お稽古の二人は、基本を大切にして、お稽古に集中していました。


お稽古をするお二人

#日本舞踊着付け #衣裳方#舞台のメイク #振袖の着付け #花嫁の着付け #美容師の着付け #演劇 #ファッシヨン

        

 

 

 

 

 

有松絞りの職人さんにもらったのがきっかけで
「私の指貫」と書いたのは、他の衣裳方は別の方法で指貫をしているらしいからです。
随分前の事ですが、愛知県の「有松絞り」に伺って、「縫い締め絞り」の職人さんから頂いたのが、写真の指貫でした。
中に十円玉が入っているものでしたが、私はその上に五円玉を重ねて、針が滑るのを防ぎました。
慣れたら使いやすいものです。

#日本舞踊着付け #衣裳方#舞台のメイク #振袖の着付け #花嫁の着付け #美容師の着付け #演劇 #ファッシヨン

         

 

現場で着せながら針糸を……重宝しています。
着付けながら、針と糸を使うと、余分な動作が多くなり時間がかかります。
そこで、「裁縫スタンド」が生まれました。
舞台裏で着付けていると、周りの人が珍しそうに見て、「スゴイ」と言って頂ける、やや大きめの小道具です。
三本(白・黒・赤)の針糸が引き出されて、上部には(クローバー製の糸通し器)が装着されています。
スタンドの中にある「三段の棚板」は強力な磁石で、上の一段目は「針山」になり、あとの二段は「ハサミ」「安全ピン」などをこぼさないようにしています。
写真は、中身を入れる前の、完成したてのスタンドで、二組で一つに合体したスタンドになっています。
このスタンドは昨年、岡山県の古谷野先生の所に、お納めさせて頂いたものです。
前々回のブログ、「裁縫スタンドに見事なトールペイント」は、これと同じものにトールペイントされた、山口県の川口さんのものでした。

 

#日本舞踊着付け #衣裳方#舞台のメイク #振袖の着付け #花嫁の着付け #美容師の着付け #演劇 #ファッシヨン

         

針糸なしには、出来ない仕事です。小さな裁縫セット編
日本舞踊の着付けには、針と糸の仕事が多く、裁縫箱は必須アイテム。
基本的には、赤・白・黒の三色で縫ったり固定したりします。
日本舞踊の場合は、動きが激しく、きものの部位によっては、きっちり固定しないと崩れてしまいます。
使いやすい裁縫セットをつくって、作業の円滑化に繋げていきます。
ここでご紹介したのは、片手で持って移動できる、小さなスケールのものです。
 

上の段の円筒状のものは、木製の三色の糸巻きボビンです。
下の裁縫箱の中にも、同じ円筒が入っています。

 

#日本舞踊着付け #衣裳方#舞台のメイク #振袖の着付け #花嫁の着付け #美容師の着付け #演劇 #ファッシヨン

        

 

見事に「映え」しました。
山口県で、「日本舞踊の着付け教室」を開いている、川口先生の裁縫スタンド。
出来上がった時には、白木の味気ない裁縫スタンドでした。
着色した所は、取手が付いている正面の赤い色だけ。
川口先生のお友達が、「トールペイント」で描いて下さったそうで、見事な出来栄えです。
スタンドを作った私たちにとっては、その作品に一日も早く出会いたいと思っているところです。

#日本舞踊着付け #衣裳方#舞台のメイク #振袖の着付け #花嫁の着付け #美容師の着付け #演劇 #ファッシヨン

        

藤娘、鷺娘など早変わりの必須アイテム
歌舞伎や日本舞踊の中で、演者の瞬間早変わりに使われる秘密兵器のひとつ「帯止(おびと)」。
藤娘、鷺娘などの早変わりは有名です。(詳しい解説は後に譲るとして)…

昔は、土台を支えるU字型の部分を、細い「藤」を曲げて作っていたので、「帯籐(おびとう)」とも言われていました。
「きつけ塾いちき」では、30年前から、「藤籐」の代わりに「プラスティック」製の「帯止」を制作して使っています。
現在では、「帯止」を販売している所もなく、現場の衣裳方のオリジナルに任されています。
「きつけ塾いちき」では、一般売りもさせて頂いておりますので、お問合せ下さいませ。


写真の右側が「帯止」、左側は帯止の「制作器具」。

#日本舞踊着付け #衣裳方#舞台のメイク #振袖の着付け #花嫁の着付け #美容師の着付け #演劇 #ファッシヨン

        

手先を引き抜きます。最後は「ヘラも使って
角帯や半巾帯などの帯結びで、指を使って手先を引き抜くと、帯がゆるんで結びがしっかりしません。
そこで「引き抜きスティック」の登場です。

例えば角帯の一文字の場合、帯結びを済ませ、最後に手先を引き抜いて処理します。
その時にこの「引き抜きスティック」を、帯の後ろ板の身体の側に差し込み、スティックに付いた輪の中に手先を入れて、下の方に引き抜きます③~④
こうすると、帯もゆるまず、きれいに仕上がります。(袋帯の場合も同じです。)
最後は、前回の「ヘラ」を使って、引き抜いた手先を内側に巻きながら、帯の中に入れ込んでいく⑤~⑥ときれいに出来上がりますよ。「
きつけ塾いちき」の衣裳方にとっては、必須アイテムです。

 

#日本舞踊着付け #衣裳方#舞台のメイク #振袖の着付け #花嫁の着付け #美容師の着付け #演劇 #ファッシヨン

        

シワを取り・寸法を取り・巻いて始末する
5年間乾燥した竹を、衣裳方が一本一本削り仕上げた、長さ30㎝の「着付けヘラ」です。
作り始めたのは30年前の事です。
ヘラの表面は、衣裳の生地を傷つけないように、磨き上げていきます。
握りの部分は麻の紐で仕上げて出来上がりです。
このヘラは、日本舞踊だけでなく、全てのきもの着付けにおおいに役立つ、手放せない相棒です。
みなさんもご自分の腰に、
滑りと粘りのある「ヘラ」を携帯しませんか。


竹製のヘラ

#日本舞踊着付け #衣裳方#舞台のメイク #振袖の着付け #花嫁の着付け #美容師の着付け #演劇 #ファッシヨン

        

「本当のつの出し」を身につけたくて
ある受講生は、「踊りの着付けをお手伝いしていますが、本当のつの出しを身につけたくて、きつけ塾いちきの講座に入りました。」
それから、
学び続けて約10年。今では山口県で、自らが「日本舞踊着付け専門講座」を主宰しています。
舞踊の会で、裾引きが出来なくて
日本舞踊のお師匠さんから、ときどき着付けのご依頼を頂きます。
着付けたあと、お師匠さんから、「何かが違うのよねえ。」とよく言われます。
その日は裾引きの御依頼があり、うまくいかず、インターネットで検索して「きつけ塾いちき」に辿り着きました。これから基本を学び、粋なプロの技術を身につけて参ります。
花街の芸妓さんも、多く学んでいます。
九州の嬉野温泉の芸妓さんや、東京の向島の芸妓さんからのご依頼で、お教えさせて頂いています。
これまでに、向島の芸妓さんからご依頼があり、「出の衣裳(黒留袖の裾引きに柳結び)」の着付け指導をさせて頂きました。また、佐賀の嬉野温泉の芸妓衆は踊り専門の着付けを学んでいらっしゃいます。
お師匠さんに着付けを!
ある流派のお弟子さんが、お師匠さんにきれいに着せてあげたくて学んでいらっしゃいます。
特にお祝儀舞いに着せる、「後見」や「一文字、文庫」などを中心に学ばれます。

このように、学ぶ理由もさまざまです。
言うまでもないことですが、講座の雰囲気は明るく、時代考証(歴史)を学びながらの講座2時間は、実に楽しいものだとお考え下さい。

浅草講座の教室風景(浅草西会館 写真下)

#日本舞踊着付け #衣裳方#舞台のメイク #振袖の着付け #花嫁の着付け #美容師の着付け #演劇 #ファッシヨン