シワを取り・寸法を取り・巻いて始末する
5年間乾燥した竹を、衣裳方が一本一本削り仕上げた、長さ30㎝の「着付けヘラ」です。
作り始めたのは30年前の事です。
ヘラの表面は、衣裳の生地を傷つけないように、磨き上げていきます。
握りの部分は麻の紐で仕上げて出来上がりです。
このヘラは、日本舞踊だけでなく、全てのきもの着付けにおおいに役立つ、手放せない相棒です。
みなさんもご自分の腰に、
滑りと粘りのある「ヘラ」を携帯しませんか。


竹製のヘラ

#日本舞踊着付け #衣裳方#舞台のメイク #振袖の着付け #花嫁の着付け #美容師の着付け #演劇 #ファッシヨン

        

「本当のつの出し」を身につけたくて
ある受講生は、「踊りの着付けをお手伝いしていますが、本当のつの出しを身につけたくて、きつけ塾いちきの講座に入りました。」
それから、
学び続けて約10年。今では山口県で、自らが「日本舞踊着付け専門講座」を主宰しています。
舞踊の会で、裾引きが出来なくて
日本舞踊のお師匠さんから、ときどき着付けのご依頼を頂きます。
着付けたあと、お師匠さんから、「何かが違うのよねえ。」とよく言われます。
その日は裾引きの御依頼があり、うまくいかず、インターネットで検索して「きつけ塾いちき」に辿り着きました。これから基本を学び、粋なプロの技術を身につけて参ります。
花街の芸妓さんも、多く学んでいます。
九州の嬉野温泉の芸妓さんや、東京の向島の芸妓さんからのご依頼で、お教えさせて頂いています。
これまでに、向島の芸妓さんからご依頼があり、「出の衣裳(黒留袖の裾引きに柳結び)」の着付け指導をさせて頂きました。また、佐賀の嬉野温泉の芸妓衆は踊り専門の着付けを学んでいらっしゃいます。
お師匠さんに着付けを!
ある流派のお弟子さんが、お師匠さんにきれいに着せてあげたくて学んでいらっしゃいます。
特にお祝儀舞いに着せる、「後見」や「一文字、文庫」などを中心に学ばれます。

このように、学ぶ理由もさまざまです。
言うまでもないことですが、講座の雰囲気は明るく、時代考証(歴史)を学びながらの講座2時間は、実に楽しいものだとお考え下さい。

浅草講座の教室風景(浅草西会館 写真下)

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今年は、より深く学べるように
2024年、1月新年の「日本舞踊着付け専門講座」は、広島と福岡で行われます。
「きつけ塾いちき」スタッフ一同、これまで以上に、より深く学んでいけるように努めてまいりたいと思います。
1月30日(火)広島が2講座。31日(水)と2月1日(木)の2日間の福岡は4講座。
合計6講座になります。

1月度の浅草講座は、お休みです。
2024年1月の浅草講座は、お休みになっています。
浅草講座は2月から、これまでの「日本舞踊専門着付け」に加えて、「和装花嫁着付け専門講座」も新たに開講されます。
浅草の今年最初の特別講座は、2月14日(水)から15日(木)の2日間で3講座の予定です。

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六通と全通
「つの出し」は、全通の帯や丸帯で結びます。
しかし現在では、芸妓などの帯結びを除けば、袋帯で結ぶのが一般的です。

現代の袋帯といえば、「六通の袋帯」です。この帯の特徴は、帯の六割の部分にしか柄が入っていない袋帯の事です。
それまでの袋帯は、全ての部分に柄のある「全通の袋帯」でした。
ところが、戦後のベビーブームで生まれた子供たちが、成人・結婚の時期を迎えると、需要が増えて、帯の生産が追い付きませんでした。
そこで考案されたのが、一回目に巻く部分を、柄のない無地にして生産コストを下げ、需要に対応したのです。六通の袋帯の誕生です。(手先に柄、全体の4割の無地を挟んで残された部分が柄を占めています。)

全通の帯による粋なつの出しへ
しかし「六通の袋帯」の難点は、「つの出し」を結ぶと無地が表に出てきて、「粋なつの出し」などは表現できないことです。
私はよく踊り手の方に、「高価な正絹の豪華な六通より、粋に結べる安価な全通にしませんか。」とお伝えしています。
江戸、明治、大正期の古典舞踊には、やっぱり時代に合った「全通の帯による粋なつの出し」を結びたいものです。
六通では、私たち独自の「モドキつの出し」しか出来ませんから…

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本年もよろしくお願いいたします。
昨年はお世話になり、ありがとうございました。
各教室の卒業生と在校生の皆さまに、心より年賀のご挨拶を申し上げます。
日本のきもの文化の継承と発展に、努める決意です。
皆さまには、これまで以上のご協力とご鞭撻をお願い申し上げます。

宮崎きもの学院 
きつけ塾いちき スタッフ一同

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